ここオペラシティ博物館には、

運命のふたりを引き寄せる恋の名画があるという。

その名もずばり『運命の予感』。そんな、

名画のちからが巻き起こした、秘密のおはなし。

<出会いの、博物館>

リンダは、オペラシティのイーストヒルズに住む、美しいご令嬢。

ある日、お屋敷をこっそりと抜け出して、博物館へ。

名画『運命の予感』の前で、うっとり気分にひたっていましたが…

「素敵な作品ですね。」と、ある男性がリンダに声をかけてきました。

「僕の名前はテリー。ワイン郡の小さな村の出身で、小説家をめざしてオペラシティにやってきた者です。」

「まあ、そうですの。私はリンダ。ええ。素敵な作品ですね。

でも本当は私、ミキリッチの『聖母ゼルダ』が見たくて来たんですけど、いったいどこにあるのか、どうしても見つからなくて…」

 

それは困りましたね。

そんなリンダのために、中世の天才画家ミキリッチの代表作『聖母ゼルダ』を探してあげませんか。でも、本の中では『聖母ゼルダ』の全部が見えていないかも。それでも見つけだせたらすごいぞ。

<プロポーズで!?、まちはおまつり>

テリー結婚を申し込む。

「僕のお嫁さんになってください!」

あらあら、突然ですが、テリーのいきなりのプロポーズ。

「まあ、おどろきましたわ。でもとっても嬉しい。でも少し早すぎませんか?」

「あなたを見た瞬間から、なぜだか僕は

恋に落ちてしまったのです。すぐに結婚したいと思ったのです。」

「素敵!実はわたしもそう思っていたの。ええ。あなたのお嫁さんになるわ。

でもひとつ約束よ。結婚式の前にはちゃんと髪の毛を切って整えてきてね。」

さあ大変。田舎者のテリーは、散髪はいつも母親のマギーまかせ。理容院を知らないテリーの代わりに、これはもう、あなたが見つけてあげるしかないでしょう。

<結婚式は、カフェのひろば>

とんとん拍子に準備は進み、あっという間に今日はふたりの結婚式。

こうなったのも当然ですよね。だってそう、出会いはあの運命の名画。

知っているのはあなただけ。でもそれでもいいんです。

とにかく、お友達や、まちのみんなが大勢集まって、

盛大なウエディングパーティが開かれました。

でもなんと、そんなふたりの結婚を知って、ショックを受けてる人たちがいたんです。テリーとリンダのそれぞれに、思いを寄せていたのでしょう。よくある話ですね。でもかわいそうなので、ふたりを見つけてなぐさめてあげましょう。

つづく

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